本日は祝日でニュースが枯れ気味かと思いきや、関空関連の話で前原国交相と橋下大阪府知事が会談した、という話があった。注目したいのは、前原さんの発言。
関空の国際ハブ化推進を切り出した橋下知事に対し、前原さんは「まず羽田の国際ハブ化を推進する」と発言。「羽田は国内・成田は国際」のいわゆる内際分離に言及したわけだ。うう、やっとまともな状況になってくれるのかいな。
わけがわからん内際分離
ビジネスの世界に於いては移動時間はすべてコストであり、飛行機での移動がしにくい地域はどうしても取り残されてゆく傾向にある。
たとえばモスクワの企業が旭川に行くことを考えてみてほしい。
小さな街であれば航空需要が少ないわけだから、モスクワ→旭川直行便なんてのはない。だから、大都市から中規模都市までの路線が集まるハブ空港というのが大事になるわけだ。ハブ空港の育成は、経済運営の根幹に近いところがある。
しかし現状を考えてみよう。まず日本の首都航空である成田に行くのはまあしょうがないとして、そっから先を京成線とか乗り継いで青砥とか通って羽田に移動して国内線に乗る、なんてことはかなりメンドイ。現実、一番便利なのはソウルの仁川空港での乗り換え、ってことになってしまう。
前原さんも言ってたが、日本にはハブ空港が存在しない。ハブの役割を担っているのは仁川なのだ。それをなんとかするには、まず固着化した謎の「内際分離」を崩してもらわないと話が進まないわけだ。
これがいままで進まなかった一因は、成田の地位低下への抵抗。確かに、成田周辺の住民は大変な思いをしている。でも、だから飛行機の乗り換えは不便なほうがいい、という話にはならない。そもそもロスが多すぎる。
国際ハブ空港という点では、日本はとても有利な立地にある。たとえばノースウエストのアメリカ便に乗ってみると、客の大半は中国人である。米中間の人的移動はかなりのもののようだが、アメリカ側はニューヨークもロサンゼルスもサンフランシスコもあり、中国も北京・上海・広州とかの大都市がある。となるとそれぞれの都市間で直行便を設定するより、成田をハブにするほうが航空会社にとって効率が良い。
航空会社にとって効率的だと、便数も増やせて運賃も下げられるなど、利用者にも好都合だ。ということで、成田は結構な国際ハブとして利用されている現実がある。日本在住者にはほぼメリットない話だけどね。
そんな状況だから、まっとうな施策として考えれば、成田と関空の着陸料を下げて北米・アジア間のハブを狙い、東京に用事のある客を狙う会社は、ちょっと着陸料を高くした羽田に来てもらえばいい。
JALの経営危機が大変なことになっているが、JAL/ANAは日本の利用者が多い訳だから、とっとと国際線も羽田に持ってきちゃえばいい。国際乗り継ぎが多いノースウエストなどは、コスト面で有利な成田に納得して留まれるような仕組みを作ればいいのだ。
このへんはごくごく当たり前な話なのだが、やっとこさ前に進めそうな雰囲気になってよかった。
羽田は、キャパシティ大きいし立地も交通の便もいいから、とてもすぐれた空港だと言える。これが東京という都市にとって国際的にも有利に働くようになれば、だいぶいい話だと思うのだが。

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